「七転び八起き」はおかしい?なぜ数字が合わないのかを徹底解説!

七転び八起きはおかしい 知識
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七転び八起きということわざがありますが、七回転んで、八回起き上がるということですよね。これって頭でイメージすると何かおかしいような…。このように頭で考えるとわからなくなりますよね?

調べていくとなんと実際にやってみた小学生の子がいました。その子は、七回転んでみたけど七回起きたと言っていました。実際にやってみるとよくわかりますよね。

「七回転んだら、七回起き上がるはずだ!」。でも八起きとなっています。おかしいような感じだけど、ことわざだから昔から使っていて訂正もされていないのだから間違ってはなさそう

ではなぜ七回転んで八回起きるのでしょうか? そんな疑問から今回は「”七転び八起き”はおかしいのか?」をテーマに、おかしいかどうかの検証をしたいと思います。

僕が転がったらどこまでも転がっていきそう
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七転び八起きはおかしいのか? なぜ数字が合わないのか?

疑問

結論を申し上げますと、理論上はおかしいけれどもより前向きな姿勢を表しているので数字が合わないいけれどもおかしくはないということです。理由については様々な諸説がありどれも確証はありませんでした。

七転び八起きは語源の諸説が様々あります。ですので数字が合わない理由を特定することは難しいです。しかしその諸説をみていくことで見えてくるものもありますので、諸説を一緒にみて行きましょう。

「七転び八起き」の諸説を解説!

七転び八起きについて調べていくと、その語源については諸説がたくさん出てきました。しかしどれも確証に至るまでのものはありませんでした

ここでは様々な諸説についてそれぞれ解説をしていきます。

数字の意味から

まずは数字の意味からそうなった説です。数字の「七」は「千(多い)」という意味があります。そして「八」は末広がりで「幸福」という意味があります。よく八は末広がりで縁起が良いって言いますよね。

そこから、何度も転んだことを断ち切り、新たな一歩を踏み出す意味となっています。個人的には「八」を入れることでいいことが起こりますようにという願いもこもっているのかなと考えています。

仏教説(ダルマ説?)

倒しても起き上がるダルマ像に由来しているという説があります。ダルマ像とは中国禅宗の開祖とされているインド人仏教僧「菩提達磨」のことです。日本では「達磨大師」で名が通っています。よくある赤いダルマはこの方からきていると言われています。

八起きに関しては、生まれてすぐは誰かの手を借りなくては起き上がれないため、その1回を含んで八起きとしているという説です。

七転び八起きという言葉と意味を考えると、この説はかなり有力な気がしますが、個人的には「生まれてすぐは…」のところはどこかこじつけ感を感じてしまいますが…。

聖書説

次は聖書説です。旧約聖書の第24章16節に以下のような聖句があるそうです。

正しい者は七たび倒れても、また起きあがる、しかし、悪しき者は災によって滅びる。
旧約聖書 第24章16節

「七たび倒れても」はまさしく「七転」ですよね。七たび倒れても、また起き上がる。ということは八回起きると考えたのでしょうか?

この聖書説は何か説得力がありますよね。「また起き上がる」が八起きと考えるのであればですが…。

より数が多いという意味説

「七転び八起き」の「七」という数字よりも多い数で「八」としたという説があります。何回転んでもそれ以上に起き上がる!という強い意志、前向きな気持ちが込められているということです。

これはかなり有力な説だなと感じます。個人的にはこれが語源だろうなと思っています。

語呂がいい説

二束三文とか一石二鳥、七転八倒など語呂というかリズムがよい言葉ってありますよね。言いやすかったり、覚えやすかったりするので「七転び八起き」となったという説です。

これもありそうな説ですよね。言いやすさってかなり大事な要素だと思います。せっかくの言い言葉でも言いにくかったりリズムが悪かったで結局定着しなかった言葉ってありそうな気がします。

そういう意味で「七転び八起き」ってリズムがいいですもんね!

七転び八起きはおかしい? 個人的な見解

個人的見解 コレ!

前章で様々な説を解説しました。結構有力な説もありましたが、どれも決定打はありませんでした。そこで個人的にこうではないかというところをここでお伝えしたいと思います。

それぞれの説からこれは合っているのではないかというものをピックアップしました。

  • 倒しても起き上がるダルマ説(仏教説)
  • 「正しい者は七たび倒れても、また起きあがる」(聖書説)
  • 数字の「七」は千(多い)の意味。「八」は末広がり。(数字説)
  • 何回転んでもそれ以上に起き上がる!という強い意志、前向きな気持ちが込められている(より数が多い説)

一つの説ではなく、これらの考えの良いところを合わせて「七転び八起き」ということわざが生まれたのではないかと考えています。そうするとスッキリしました

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「七転び八起き」のよくある質問

「七転び八起き」のよくある質問についてまとめてみました。

・「七転び八起き」の本当の意味は?
・「七転び八起き」の使い方は? 例文は?
・「七転び八起き」の類語は?

「七転び八起き」の本当の意味は?

Webの辞書で調べてみました。
よく使っているgoo辞書にはこう記してありました。
(引用)
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E4%B8%83%E8%BB%A2%E3%81%B3%E5%85%AB%E8%B5%B7%E3%81%8D/#:~:text=%E3%80%8A%E4%B8%83%E5%BA%A6%E8%BB%A2%E3%82%93%E3%81%A7%E5%85%AB,%E3%81%8C%E5%A4%9A%E3%81%84%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%81%A8%E3%81%88%E3%80%82
「何度失敗してもめげずに立ち上がること」

goo辞書をみると、大きく2つの意味がありますね。

①失敗してもめげずに奮起して立ち直ること
②人生の浮き沈みが多いことのたとえ

①は失敗しても負けずに頑張ろうという意味でよく使ったり聞いたりしたことがあります。でも②の人生の浮き沈みが多いことのたとえの意味があることは知りませんでした。

「七転び八起き」の使い方は? 例文は?

ここでは「七転び八起き」を実際にどう使うかをお見せしたいと思います。

例文①
受験に失敗してしまったねえ。でも人生は七転び八起。少し休んでまた頑張ろう。

何か失敗しても負けずに頑張ろう、というこの場面で使えそうですね。

例文②
鉄棒の練習、毎日頑張ってるね。だんだん出来るようになってるよ。七転び八起きってことわざみたいに何度もチャレンジして出来るようになろう。

こんな感じでしょうか。七転び八起きの何度失敗しても負けずに立ち向かうというイメージで使えますね。結構よく使う印象があります。

例文③
私の人生は振り返ると七転び八起きだったなあ。でも今は幸せです。
これはもう一つの意味で使う場合ですね。大変だったけれども、今は幸せなので本当に良かったですね。

「七転び八起き」の類語は?

七転び八起きには2つの意味があるので分けてまとめてみました。

①失敗してもめげずに奮起して立ち直る

不撓不屈
強い意志をもって、どんな苦労や困難にもくじけないさま。▽「撓」はたわむ意。転じて、屈すること。「不屈不撓ふくつふとう」ともいう。
失敗は成功のもと
失敗すれば、その原因を反省し、方法や欠点を改めるので、かえってその後の成功につながることになる。失敗は成功の母。
転んでもただは起きない
たとえ失敗した場合でもそこから何かを得ようとする。欲の深い、また、根性のある人のたとえ。転んでもただでは起きない。

②人生の浮き沈みが多いことのたとえ

栄枯盛衰
栄えることと衰えること。栄えたり衰えたりを繰り返す人の世のはかなさをいう。▽「栄枯」は草木が茂り盛んなことと枯れしぼむこと。転じて、人や家門などの繁栄や衰退をいう。

「七転び八起き」はおかしい、のまとめ

「七転び八起き」はおかしいのか、について説明をしました。七回転んで八回起きるのは普通に考えたらおかしく感じますよね。

調べると様々な諸説がありどれもありそうな説でしたが決定打がありませんでした。しかしどの説もありそうなものだったので、おそらくいろんな考えが背景にあって生まれたことわざなのではないかと考えています。

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