中干しをしないとどうなる?バケツ稲作りではどうしたらいいの?

中干し しないとどうなる? お役立ち
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中干しをしないとどうなるについてお話する前に、お米の話題に触れない訳にはいきません。

そう、中干しとお米の前段階であるイネとは密接な関係があるのです。中干しって本来は水田でのお米作りにおいて行っている作業の一つを指しています。

最近、バケツ稲作りというものがあって、バケツを使ってお米づくりを体験出来るもので結構人気となっています。

バケツ稲

種もみの芽出しをするところから始まり、種まき、苗の移し方などを体験できます。その後にあるのが「中干し」という作業なのです。

中干しとは、稲作で梅雨の時期に水田の水を引いて田んぼを乾かすことを言います。中干しすることでイネの発育がよくなるような効果があると言われています。

実際に中干しをする場合、結構手間がかかったりするのでするのが面倒くさいなと思う方もいらっしゃるかと思います。

もしこの中干しをしなかったらどうなるか? しなくてもいいのなら、出来たらしたくないですよね?

そこで今回は、「中干しをしないとどうなるか」について詳しく説明したいと思います。それでは一緒にみて行きましょう!

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中干しをしないとどうなる?

水稲で中干しという作業をしないとどうなるかについてですが、結論は以下のことが起こりえます。

・水管理が悪いため根腐れが生じる
・下葉の枯れ上がりが多くなる
・イネ自体が軟弱になる

つまり中干ししないとイネの発育が良くなくなり、お米が摂れる量が少なくなったり、品質が悪くなったりします。

それでは中干しをしないとどうなるかについて詳しく説明していきます。

中干しをしないとどうなる? 詳しく説明するよ

中干しとは?

中干し
先に軽く触れましたが、中干しの必要性を知るには大切な情報なので、中干しがどういうものなのかをもう一度詳しくお伝えしますね。

簡単に言うと、「田んぼの水を抜いて土の表面がひび割れるくらいまで干すこと」です。

何のためにするの?

大きな目的は、イネを元気に育てて美味しいお米をたくさん収穫することですね。そのために以下のことを考えて中干しを行います。

・根張りをよくする
・下葉が枯れ上がらないようにする
・穂が付かない枝分かれを少なくする

根張りをよくする

中干しをせずに水を溜めっぱなしにすると、有害ガスが地中に溜まったりすることで根腐れが起こります。すると根はうまく地面に張れずに弱い根になってしまいます。

そのようにならないように中干しをして、根腐れが生じないような環境にします

水分量が適度になり、有害ガスが抜けて地中に酸素がしっかり入ることで根がすくすくと伸びて行き根張りがよくなっていくしくみです。

下葉が枯れ上がらないようにする

中干ししないと水が溜まった状態となり、もちろん水に浸かっている下葉は枯れてしまいます。

そうならないように中干しして水を引かせて上げることで下葉が枯れ上がらないように出来るのです。

穂が付かない枝分かれを少なくする

分げつという枝分かれが盛んになってきて枝分かれが多くなりすぎると、栄養の取り合いになり穂のならない茎が出てきてしまいます

それを抑える目的で中干しを行います。中干しを行うと、分げつが抑えられ、少ない茎に栄養が集中されることが出来ます。

すると穂がしっかり実るのですね。

中干しのデメリット

中干しは良いこともありますがデメリットも少なからず存在します。

水を切らすことで稲にはストレスが掛かってしまいます。

穂が実ってから栄養不良が起こり籾数が減ったり、あまり大きくならなかったり、ということが起こります。

ですので、中干し後の稲のケアも大事になってきます。

実際のところ中干しした方がよい?

まる バツ

さて実際のところは中干しした方がよいのでしょうか?

お伝えしてきたように、中干しをするとイネの根張りが良くなったり、下葉が枯れ上がらないようになったり、穂がつかない枝分かれが少なくなったりとイネがしっかり発育して穂を実らせるのに大切なことが含まれています。

やはり元気なイネを育てて、おいしいお米をたくさん収穫するには中干しはなくてはならないものだということがわかりました。

ただし、中干しのデメリットにもあるようにイネにはストレスが掛かるので、中干しをした後のケアが大事になってきます。

中干しはなくてはならないものですが、ケアをしっかりすることが大事になってきます。

中干し後のケア

中干し後は再び水をいれるのですが、いきなりたくさんの水を入れてしまうと根腐れや下葉が枯れやすくなってしまいます。

しかし穂が出る頃にはしっかり水分を取って欲しいので水をたっぷり使いたいのです。

ですので、中干し後は少しずつ水を入れていっては自然に水が落ちていくように見ておき、そして徐々に根を水に慣らしていきます。

このあたりが結構大変かも知れませんが、イネをしっかりしたものにするためにも必要なのですね。

まとめ

中干ししないとどうなる、について説明をしてきました。結論は、

・水管理が悪いため根腐れが生じる
・下葉の枯れ上がりが多くなる
・イネ自体が軟弱になる

でしたね。

中干しをすることでしっかりしたイネを育てることが出来るので、その結果たくさん収穫が出来たり、美味しいお米が作れたりするのですね。

中干し後のケアもしっかり行って元気なイネを育ててみたいですね。

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